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教育活動

Nov.1.2019

九州大学SDGsデザインスクールwith福翔高校

九州大学SDGsデザインスクールは、2019年に設立した九州大学大学院芸術工学研究院「SDGsデザインユニット」が行う教育活動です。子どもから大人までさまざまな人を対象に、地域の学校や公民館などで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)に対して、デザインの領域で貢献することを目指し、創造性教育プログラムを提供します。

 

この度、パイロットプロジェクトとして福岡市立福翔高校と連携してグローバル経営プログラムの高校一年生17名を対象にした授業を2019年9月から10月にかけて、1回50分の授業を計4回実施しました。

この授業の目的は、デザイン思考でつくることを通して、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)に対して何ができるか気づくことです。事前に、福翔高校の校長先生、教頭先生、担当の先生方とカリキュラムやワークショップの教育手法について議論を重ねました。授業後には、毎回、主担当の教員・サポート教員と共に意見を出し合い、次回に向けた打ち合わせを行いました。

学生は「ゴミ問題」をテーマにした2グループ、「気候変動」をテーマにした1グループの計3グループに別れました。第一回目の授業(2019年9月18日)では、まず始めに「SDGsとは何か?」を紹介し、それからまず個人で身の回りにあるSDGsに関する困り事や問題を見つけ、ワークシートに記入しました。ゴミ問題のグループはゴミのポイ捨てや路上ゴミ箱が溢れている様子、海洋プラスチックが生物に及ぼす影響など、さまざまな問題を集めました。気候変動のグループは、異常気象による大雨や洪水で家屋が倒壊したり、夏の猛暑による熱中症などの課題をあげました。その後、グループでディスカッションしながらこれから取り組む課題を一つに絞りました。授業の終わりにはミニプレゼンテーションで各グループが話し合った内容をまとめて発表しました。

第二回目(2019年9月25日)は、第一回目に抽出した課題に対するコンセプトづくりとアイデア展開を行い、グループ毎にコンセプトボードにまとめました。学生はコンセプト(デザインブリーフ)のつくり方を学びました。集めてきた様々な問題を解決するためのアイデアを自由な発想で展開。沢山のアイデアから一つに絞る際には、SDGsデザインスクールの「アイデア選択のチェックリスト」を使い、グループメンバーと話し合いながら選択し、最後にはミニプレゼンテーションで発表しました。

第三回目(2019年10月2日)では、グループで練り上げたアイデアの実現可能性を高めるために提案の詳細を詰めていきました。グループ毎にイラストや簡易プロトタイプを含んだ一枚のポスターにまとめ、プレゼンテーションを行いました。

第四回目(2019年10月15日)は、福翔高校の校長先生や他の先生方、ワークショップに参加していない学生の前で成果発表会を開催し、講評を受けました。学生は、今後の改良のためのフィードバックを得ることができました。

 

このワークショップの成果はさらに2019年11月14日に開催される九州SDGsデザインネットワーク会議で発表する予定です。学外で発表することで、様々な立場の専門家・大学・企業の方々からのフィードバックを得る良い機会になるでしょう。

九州大学大学院芸術工学研究院 SDGsデザインユニット事務局
福岡市南区塩原4-9-1
TEL 092-553-4400

九州大学大学院芸術工学研究院
SDGsデザインユニット事務局
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