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研究活動

Jun.5.2020

福岡市子育てサービスマップのデザイン

九州大学大学院芸術工学研究院SDGsデザインユニットのメンバーである平井康之教授と下村萌助教が取り組む「日本の子育て社会支援モデルのデザイン」をテーマとする研究の一環として、福岡市と協働した「福岡市子育てサービスマップ」が発行されました。2020年度版として10000部を発行し、福岡市内の子育て中の方へ届けられる予定です。

2019年に始まった福岡市との共同プロジェクトは、SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」にデザインで貢献することを目指し、福岡市の子育て関連サービスを市民にわかりやすく伝えることが目的です。

 

福岡市には子育て世帯を支える数多くのサービスがあります。しかし、数が多いからこそ自分に合ったサービスを見つけ、利用まで辿り着ける人は多くはありませんでした。そこで、我々は、福岡市が提供する子育て支援サービスをどう「使う」かに焦点を当て、利用する市民の視点で何が必要なのかを市民と共に考え、共につくるプロセスを構築しました。

 

具体的には、2019年度に改定された『第5次福岡市子ども総合計画(2020-2024年)』に基づいて、子どもの年齢に沿った福岡市の子育てサービスを一覧できるマップに整理しました。このサービスマップには、今後5年間での福岡市の指針やチャレンジも記載されており、希望を持ってこれからの子育てに踏み出せるツールとしてデザインしました。

こうしたサービスを円滑に実現するには、利用者だけでなく、サービスを提供する行政職員が円滑に業務を推進できることも重要になります。サービスマップの開発には、サービスデザインの手法を用いて、サービスを提供する行政職員を対象にしたワークショップを実施し、子ども・子育て事業に携わる様々な関係組織の協力を得て、サービス内容を集約することができました。

 

今後は、この子育てサービスマップを運用しながら、利用者と行政職員へのヒアリング調査を行い、調査で得られた意見を踏まえて継続的に改善していきたいと思います。

 

 

発行・制作・研究協力:福岡市こども未来局
企画・ディレクション・研究調査:九州大学大学院芸術工学研究院 平井康之、下村萌
デザイン:ウフラボ

九州大学大学院芸術工学研究院 SDGsデザインユニット事務局
福岡市南区塩原4-9-1
TEL 092-553-4400

九州大学大学院芸術工学研究院
SDGsデザインユニット事務局
福岡市南区塩原4-9-1
TEL 092-553-4400